インプラント治療 術式ガイド 〜患者さんのためのやさしい解説コラム〜 第3回 スプリットクレスト(歯槽堤拡大術)

薄くなった骨の「幅」を広げてから埋める治療

歯を失った部分の骨は、高さだけでなく「幅」も痩せて薄くなっていきます。骨の幅が足りないと、インプラントを埋めるスペースが確保できません。こうした場合に行うのが「スプリットクレスト」という術式です。

やり方は、薄くなった骨の頂上に切れ目を入れ、専用の器具で骨を少しずつ左右に押し広げていきます。ちょうど、細い土手をていねいに割り広げるようなイメージです。広がってできたすき間にインプラントを埋め込み、必要に応じて骨補填材を加えます。骨を削って取り除くのではなく、もともとある骨を活かして広げるため、自分の骨を有効に使えるのが利点です。

多くの場合、骨を広げる処置とインプラントの埋入を同時に行えるため、治療期間の短縮につながることもあります。骨の質や薄さによって適応が異なるため、CT検査で十分に確認したうえで行います。

ここがポイント

骨の「幅」が足りないときの方法です。自分の骨を活かして広げ、多くはインプラント埋入と同時に行えます。