インプラント治療 術式ガイド 〜患者さんのためのやさしい解説コラム〜 第1回 GBR(骨造成/骨誘導再生法)

インプラント治療では、患者さんお一人おひとりのお口やあごの骨の状態に合わせて、さまざまな術式(手術の方法)を組み合わせて行います。「骨が足りないと言われた」「抜いたその日に歯が入ると聞いた」など、耳にする言葉の意味がわからず不安になる方も多いと思います。このコラムでは、当院で行っている代表的な5つの術式について、どんな治療なのかをできるだけわかりやすくご説明します。

骨が足りないところに、骨を増やしてから埋める治療

インプラントは、あごの骨に人工の歯根を埋め込む治療です。そのため、支えとなる骨の幅や高さが十分にあることが大切です。ところが、歯を失ってから時間が経つと、その部分の骨は少しずつやせて細くなってしまいます。骨が足りないまま無理に埋めると、インプラントが露出したり、長持ちしにくくなったりします。

そこで行うのが「GBR(ジービーアール)」です。骨が足りない部分に人工の骨補填材を置き、その上を特殊な膜(メンブレン)で覆って保護します。この膜が、まわりの歯ぐきが入り込むのを防ぎ、その内側でゆっくりと自分の骨がつくられるのを助けます。数か月かけて骨が育つと、しっかりとインプラントを支えられる土台が完成します。

インプラント埋入と同時に行う場合と、先に骨を増やしてから改めて埋入する場合があります。どちらが適しているかは、CT撮影で骨の状態を立体的に確認したうえで判断します。

ここがポイント

「骨が足りないからインプラントは無理」とあきらめる前に、骨を増やす選択肢があります。CTで骨の状態を見ながら、最適な方法をご提案します。