「親子でスプーン、箸、食器などを共有するとむし歯菌がうつる」
小さなお子さんがいらっしゃる方であれば一度は聞いたことのあるフレーズではないでしょうか。
確かに食器類の共有によって、親から子に菌が感染することは事実です。
食器やスプーンを親と子で分けたり、食器類を共有しないようにしたりしているご家庭もあると思います。
そんな中、日本口腔衛生学会は2023年の夏に以下のように発表しました。
- 親からの細菌感染は食器の共有以前から起こっている
- 食器の共有に気を付けていても気を付けていなくても子供のむし歯に差はなかった
従って、食器類の共有に関して過剰に気にする必要はないと考えられます。
大切なのは規則正しい食生活と、多くの論文で効果がみとめられているフッ化物を応用するなどしてお子さんのむし歯を予防していくことだと思います。
健康な自分の歯で美味しくご飯が食べられることは非常に大切なことです。
歯を失い、入れ歯、ブリッジ、インプラントなど高額な治療になる前に予防していきましょう。